パリ・エアショーでA321XLR発表!




前回の記事はこちら→『祝!JALのA350飛来!エアバスについてパイロット目線であれこれ書いてみた

エアバスっていいよねえ。っていうお話をしました。

さて今回は先日行われた『パリ・エアショー2019』から、気になる記事をピックアップ。

今回僕が気になるのは、A321XLRの発表です。

すごい!ゲームチェンジャーなA321XLR

前々から出るぞって言われていた『A321XLR(Extra Long Range)』ですが、とうとう発表されましたね。

特徴をつらつら書くと(他記事でも散々書かれていますが)

・4700nmも飛べる(single aisle=単通路機では世界最長、ちなみにA321LRでは4000nmなので15%up)

・中央の燃料タンク、増やしちゃいまいた。(中央タンクが増量中)

・客室はA321LRと同じぐらいの180-220席クラス

ってことです。

 

ちなみにこの『4700nmってどれぐらいの距離なのよ?』って話ですが、東京からだと

シドニー・インド全域・ハワイ・アンカレッジなど届きます。(どんだけやねん。)

この機体がいわゆる『ゲームチェンジャー(市場のルールを変えてしまう大きな衝撃を産むもの)』になるんじゃないかって、言われてますね。

A321LRは日本でもピーチとジェットスターが導入予定

さて、このA321XLRが発表されるまでは、単通路機ではA321LRが最長(4000nm)だったわけですが、この機種をピーチもジェットスターも導入予定です。

ピーチ、A321LRを20年度導入へ 井上CEO「片道7時間程度」

ジェットスター・ジャパン、A321LR導入 中距離国際線検討

ゆくゆくは、このA321LRをXLRに代替して、さらに長距離(片道10h弱)の路線を開設するかもしれないな、なんて私は思っているわけなんです。(Jetstarに関してはZIP AIRとの兼ね合いもあるからどうだろうかって感じだが)

ピーチやジェットスターで、ちょろっとシドニーやハワイにお安くいける未来が来るのかな?

なんでゲームチェンジャーなのよ?

ところで話を戻して、なんでA321XLRがゲームチェンジャーなのかって話をつらつらと思うことを書きます。

導入・維持コスト安い

もともとA321neoや、A321LRを持っている会社にとっては、導入・維持コストが安くすみます。

皆さんご存知の通り、LCCなどは単一機材にして乗員の訓練や機材の整備に使う部品などを少なくすることで、効率的に機材を運用できるようにして結果コストを下げています。

A320シリーズは

こんな感じでA318・A319( neo/ceo)・A320(neo/ceo)・A321(neo/ceo/ neoLR/neoXLR)と、客席数や飛ばしたい路線距離によってちょうどいい機材を選択できるのが強み。

しかも、これら全部パイロットの免許は一緒ですからね。(多かれ少なかれ操縦感覚は違うでしょうけど)

部品もパイロットも使い回しできるのは、大きなコストカットになるよね。

少ない客席でも採算取れる(=路線組みやすい)

飛行機って当たり前ですが、搭乗率が高ければ高いほど儲かります。(空気を運んでもしょうがないので)

ってことで、路線の需要に合わせて「ちょうどいい客席数の機体」をあてがうって大事なことなんですよね。(日本は昔B747通称ジャンボで空気をたくさん運んでました笑)

A321XLRだと客席数が180人ぐらい。(2クラス制にしたら)

B787だと例えばエコノミー多めで240席ぐらい乗りますが(ANAのB787-8)、「それだと多すぎるんだよな〜」って路線だと、このA321XLRで代替できます。

「結構遠いんだけど、そこまで需要なさそうだしなあ」って場所は、今までだったら『そんなに乗らないしやめとこう』となってたんですけど、これ(A321XLR)で採算取りやすくなったので『とりあえず飛ばして採算出せそう、需要掘りおこせたら大型機材飛ばそう』ってできるわけですね。

ちなみにA330やA350を導入している会社だと、移行訓練も簡単です笑→『祝!JALのA350飛来!エアバスについてパイロット目線であれこれ書いてみた

A320ファミリーのデメリット(?)

単通路のため、乗降機に時間がかかる

これ、A321XLRに対抗するB797が複通路機にするってことからもわかる通り、A321XLRって『長距離飛ぶのに細長い』んです。笑

double isle(複通路機)にするだけで乗り降りする時間がだいぶ短くなりますしね。

単通路のため、機内サービスに時間がかかる

これはA321neoに乗ってるCAさんが言ってたんですが、A321neoは縦に長くなってしまって、しかも通路が一本しかないため、機内サービスでカートを出している時にトイレ等でお客様が通ると、いちいちカートを戻さなくてはいけなくてかなり時間がかかるらしい。なるほど。そんなデメリットもあるんだと。笑

まあでも、本格的にBoeingを食いにかかってる笑

とまあ、苦し紛れでA320シリーズの悪口を言ってみたところで、この機種が優秀でA321XLRがゲームチェンジャーなのは間違いありません。

特にライバルのBoeingが、B737MAX事件で色々やらかしてしまっていることもあり、単通路機の『B737vsA320の戦い』ではA320に軍配が上がっている感じ。

Boeingは先ほど言ったB797でなんとか『B737とB787の間』という需要に対応しようとしているけど、運用を考えたらA321XLRとA330neoでエアバスサイドは十分対応できているわけで、launchが早い分強いよなあと。

ってことで、中型機材対決でも割とエアバスが強くなっている。

パイロットとして

ってことで、パイロットとしてこの前の記事で散々書いたもののA320の免許は大きいなって思うんですよね。

近距離から中距離国際線まで一つの免許でカバーできて、しかも全世界中で販売されているベストセラー機ですし。

うん。今から僕もA320の会社に転職しようかな。笑

パイロットとしての能力が、いきなりエアバスで身につくかは疑問には残りますが。

とりあえずパイロット目線としては、(機種ごとに免許が違うため)出来るだけ汎用性がある免許は欲しいんですよね。

A320はその意味では最高の機材だよなあと。

そんな風に思うわけです。

とりとめなくなりましたが、ではまた。

 




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です