CAは真面目だけど、パイロットは遊んじゃうあの訓練…




さて、定期審査が近づいています。

この仕事(パイロット)、めっちゃ楽しいことだらけだしお金ももらえるし、休みも多いので個人的には大好きなんですけど、(→「パイロットが思う、この職業のメリット」)唯一嫌いなのがこのチェック…まあ、引退するまで毎年ですからね…もう慣れないとね…

実はCAさんにもそんなチェックがあります。

それがEVAC(緊急脱出)訓練です。

①緊急脱出訓練ってなに?

その文字の通り、「緊急脱出」の訓練です。

飛行機は緊急時、ドアが開いて全乗員乗客が90秒以内に脱出しなくてはいけない「90秒ルール」っていうのがあるので、この訓練があるんですね。(ほっといても乗客はすんなりとは出てくれません。)

この訓練、パイロットにとっては年1回のスライダー滑る日なのですが(って言ったらCAさんに怒られます笑)、CAさんにとっては今後1年間飛べるかどうかがかかった本気の試験…(僕が来月受ける試験みたいなものです。)

まあなかなか落ちることはないとはいえ、安全を確保するためにも必要な訓練です。

②緊急脱出訓練(Evacuation)って何するの?

まあ、上では「スライダー滑る日」なんて言っていますが、結構真面目に勉強します。

まずは規程類の確認。
「暴れるお客様がいたら?」「もしハイジャックが発生したら?」「もし爆弾が設置されていたら?」「もし機体に穴が空いたり火が出たら?」みたいなことを、対応策と共に関係規程類で確認。(パイロットはCAさんがどんな行動をするか、把握してないとダメなんです。)

あながち「そんなことないだろ〜」なんて言えないのが飛行機の辛いところ…「サウスウエスト航空1380便で、何が起きてどんな対処をしたか想像で書くよ。」

まあだいたいは知ってた話なんですが…1点だけ。

タバコって機内の吸う場所で、罪の重さが違うんですね。\(^o^)/シラナカッタ!

機内の客室で吸って厳重注意されるよりも、トイレの中で吸った方が罪が重い。(CAが把握できない場所で吸ってるからより重罪。)
しかも今流行りのアイコスとかよりも紙タバコの方がより重罪…(なんだそりゃ。)
とりあえず僕は嫌煙家なので、この世からタバコがなくなってほしい…笑

その後はディスカッション。

意外とパイロットの世界では当たり前なことでも、CAは知らないことは多い。(逆もまた然り)
だからこういう場で「あ〜そういう時は俺たちくっそ忙しいから、インターホンで呼んでもまず出られないよ笑」とか意見を言い合います。

③そしてお待ちかねのモックアップで、「実際にやってみた。」

モックアップってわかります?機内の状態が再現されている大きな模型で、CAさんはここで接客のトレーニングとかしているんですけど…

こんな感じのやつです。

ここで実際にロールプレイングをします。

僕たちはパイロット役が多いですけど…まあ乗客役が一番人気ですね。笑
ここでパイロット達の悪ふざけが始まる。笑
より臨場感を出すために、何人かのお客様役には「いきなり叫ぶ人」とか「制止してるのに写真を撮る人」、「杖をついていて逃げられない人」「怖がる子供」などの役が与えられてるんですが…
明らかに役が決められた数より多い。笑
何人怖がる子供居るんだ笑(お前さっきも子供だっただろうがってツッコミが入ります笑)
そして逃げる際に手荷物を持つなと言われているのに、頑張って持ち出そうとする人多数。笑

パイロットはそんな感じで悪ふざけしちゃうんですけど、CAさんは(何度も言うとおり)チェックみたいなものなので、至極真面目でなんならちょっとキレてる…(ごめんなさい、こんなだからパイロットは嫌われるんですよね。はい笑)

④そんなこんなで、CAさんのお陰で今日も飛行機は安全に飛んでいる。

まあパイロットがふざけちゃうのは、「太古の昔から変わらない」らしいので置いといて…

実際の緊急時のCAさんの頼もしさたるや、さすがです。

それもこれも、こうした厳しい訓練が課されているからなんですね〜

客室をしっかり任せられるからこそ、僕達パイロットもフライトに集中して、しっかりと安全に飛ばすことが出来ます。

CA希望の方がどれだけこのブログを見ているか怪しいですが、厳しい訓練は全部「自分とお客様を守るため」と思って乗り切ってもらえると幸いです。

ではまた。

p.s.緊急脱出の時にパイロット2人が忘れられている事案がよくあるので、忘れないでね笑
お客様全員逃してCAも全員逃げたけど、パイロット2人ともコックピットの中で失神してる可能性もあるので…笑(最後の点呼の時にあれ?ってなります。笑)




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