パイロットが思う、この職業のデメリット(欠点)




前回の「パイロットが思う、この職業のメリット(利点)」では、パイロットの利点について5つあげてみました。

今回は逆に「パイロットってここしんどいんだよ〜」ってことをあげていこうと思います。

とりあえず5つ。

①責任が重い

「え?昨日メリットとして、1番目に出てきてるじゃねーかよ笑」と思った方、正解です笑

重い責任はやりがいにつながりますが、その責任に押しつぶされる方がいることも、また事実です。

飛行機は1回浮いてしまったら、安全に着陸させるまでは、何があってもキャプテン(パイロット)の責任になります。(何があってもですよ?ええ。整備ミスだろうと、カーゴの扉が開いていようと、安全に着陸させなきゃいけないんです)

(→「飛行機が壊れた!さあ、どうする?」で、対応方法を書いています。)

だからこそ、「何があっても生き延びる」ための方法を、我々は訓練を通して経験しています。

②いつまでも、どこまでも訓練

我々の1番の死守は「安全」です。

「何があっても生き延びる」ために訓練をしています。(大げさに言っていますが、間違ってはないと思います。)

目的が生き延びることなので、自然とその訓練内容は、厳しいものになっていきますよね。(だって出来なかったら、下手したら死んじゃうじゃんw)

この訓練、パイロットを続ける限り一生続きます。

例: とりあえず今まで僕は

自家用単発の免許を取る訓練→事業用単発の免許を取る訓練→事業用多発の免許を取る訓練→計器飛行証明を取る訓練→限定変更の訓練(含むEmergency)→定期訓練(知識確認とフライト)&LOFT訓練(いつか内容については書きます)

この数年だけでこれだけ訓練を受けてきて、更にこれからは

機長昇格訓練&定期訓練が退職までずっと…

さらにこれに、機種移行(乗る飛行機の種類を変えることで、車で言ったらプリウスからヴェルファイアに乗り換えるみたいなイメージです)があるとこれの訓練&審査…(車と違って、機種ごとに免許がいるのが飛行機でございますw)

しかもこの訓練、全部審査(checkと呼ばれています)がもれなくついてきて、これを落とすと合格するまで乗れない仕組みとなっております笑(ご飯食いっぱぐれますw)

③完全なる成果主義

まあこれはメリットでもありますね。

パイロットの世界は相対評価ではございません。絶対評価です。(一部航空大学校などでは相対評価が用いられています笑)

つまり「出来たか、出来ないか」、「基準を超えているか、超えていないのか」だけで判断されます。

要領のいい人はすぐに基準を超えるし、僕みたいに要領悪い人は、人よりも努力しなくてはいけないですね。

どれだけある分野で優秀でも、他の分野が致命的だったら落とされます(ここ、テストで出るよw)

いくらこれだけ努力したんだ!と言っても、基準を超えていなかったら不合格です。

④シンプルに身体がしんどい

シンプルに身体がしんどいんじゃ笑

そりゃあそうでしょう。上空に行くと酸素が少ないし、放射線量も多いし、紫外線量も多いし、不規則な生活だし。

以下の症状が現れます。

頭がボーっとする(酸素不足)、耳が痛くなる(航空性中耳炎と言います)、日に焼けてシミ・そばかすが出来る(キャプテンのシミの濃さは経験の濃さです笑)、癌になりやすい(噂話ですがなりやすいらしいですね)、子供ができにくくなる(これも噂話。出来ても女の子が多いらしいです)、太る・痩せる(不規則な生活のせいです)、ハゲる(これも不規則な生活とストレスですね)

あとは地味に、国際線だと変な時間に目的地に着くじゃないですか。ごはん食べるところ少ないじゃないですか(海外だと夜中やってるお店少ないし)。自然とファーストフードとかが多くなって、潰瘍性大腸炎とか多いですね(一時期それで乗務できないパイロットがたくさんいました)

夜に寝て、朝起きて、3食きちっと決まった時間に食べられることって、実は大切なことなんですよね。(失って初めて分かる大切さ笑)

⑤飛ぶことしかできない

「ん?これどういうこと?飛んでれば良いんでしょ?」と思ったそこのあなた、正解です。

我々は飛ぶことを目的としているので、逆に言うと安全に飛ばしてれば良いんです。

しかしサラリーマンとして、自分のスキルについてよく考えてみてください。

例えばあなたが身体を壊して、地上勤務になったとしましょう。あなたは50代のベテランキャプテンです。

Microsoft Office(Excel, Word, Power point)使いこなせますか?

営業、出来ますか?

マーケティング戦略、考えられますか?

そもそも、まともにパソコン使えますか?(ネットサーフィンだけじゃだめですよ笑)

そうなんです。パイロットって専門性が高すぎるんです。

まあだから良いお給料を貰えているともいえますが、高すぎる専門性は、その能力が発揮されない場合はただの無価値になります。

パイロットが考えるリスクは、そもそも条件を満たさない(技術や身体)場合と、そもそもパイロットという仕事がなくなるリスクです。

話が変わりますが、航空士(Navigator)って知っていますか?航空機関士(Flight Engineer)って知っていますか?

昔はパイロットだけではなく、これらの職業の人達もコックピットに入って一緒に飛んでいました。そんなに昔の話ではないですよ?

しかし飛行機が進化し、これらの仕事はなくなりました。

あと30年後にはどうなっているんでしょうね。

 

とりあえず、パイロットと言う仕事のデメリット(欠点)を5つあげてみました!

メリット同様、デメリットも他にたくさんあると思います。「こんなの嫌やったなあ」ってことが他にありましたら言ってくだされば加筆修正いたします笑

コメント、もしくは上のお問い合わせで質問、ご要望くださると幸いです。

ではまた。




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