藤沢数希「損する結婚儲かる離婚」を読んで




前回の記事はこちら→「結婚〜まだ「専業主婦になりたい!」とか言ってるの?〜

内容としては、「(自分の能力以上に)楽をして使えるお金を増やしたい→そうだ、専業主婦になろう!」って発想は、残念ながらあまりうまくないよ?って話でした。

逆に稼いでいる人からすれば、「最初から依存する気満々な相手はちょっとな…」って意見もあると思います。

↑こんなのとか。(2回連続の出場でございます。笑)

さて、「結婚とはなんぞ?」と考えた時に、面白い視点で考察している本がこちら。

今日は、この本の中身について見てみようと思います!

結婚とは「所得連動型の債券」である

  • 「結婚というのは、将来的な金銭の授受の権利義務関係を契約する、ある種の金融商品の取引である。」
  • 結婚債権の価値=離婚婚姻費用の総額+離婚時の財産分与額+慰謝料

「…は?(*´ω`*)」って思った人、正解です。笑

これだけだとわかりませんよね?笑

「結婚の価値=離婚にかかる費用」と考える

もちろん離婚しなければそれでもいいでしょう。

しかしながらそれだとそもそも問題にならないので、万が一離婚するとしましょう。

離婚すると仮定した場合、「結婚の価値=離婚にかかる費用」と捉えたのがこの本です。

「離婚にかかる費用」=「婚姻費用」+「財産分与額」+「慰謝料」

この「離婚にかかる費用」を分解すると、3つに別れます。

  1. 婚姻費用…離婚成立までの示談中(最短2年〜最長10年)、所得がある方がない方に払い続けなくては行けないお金。
  2. 財産分与額…離婚成立時に、結婚してから作った財産のうちの半分。
  3. 慰謝料…有責(浮気などの原因を作ったほう)が支払うお金。

なんで婚姻費用だけ赤文字にしているかというと、ここが争点になるからです。

婚姻費用はどちらが悪くても、所得が多い方が払わなくてはいけない。

例を出しましょう。

あなたが年収2000万のパイロットだとします。(奥さんは専業主婦で所得ゼロ)

奥さんの浮気が発覚して、離婚する協議になりました。

その場合、離婚するまでにかかる費用のイメージですが

「離婚成立までの婚姻費用720万(2年)〜3600万(10年)」
+財産分与額(結婚後形成した財産の半分)
-慰謝料(この場合は相手が悪いので相場の200万ほど)

をあなたが払わなくてはいけません。(実際には婚姻費用計算は裁判所がしてくれるのですが、大まかなイメージはこんな感じです。実際の婚姻費用を計算したい方はこちら

自分が浮気してないのに、最大「3600万+財産の半分」を取られるんですよ!?

そこまで考えて、結婚してますか?笑

結婚する=「離婚成立までに必要なお金」を、無償であげる行為

  • 「結婚というのは、将来的な金銭の授受の権利義務関係を契約する、ある種の金融商品の取引である。」

  • 結婚債権の価値=婚姻費用の総額+離婚時の財産分与額+慰謝料

これらの言っている意味がわかりましたか?

つまり、結婚するということは「離婚成立までに必要なお金」を、無償で相手にあげる(もしくはもらう)契約なんです。

そう考えると、いかに最初から「専業主婦(夫)希望です」と言っているのが恐ろしいことか、わかりませんか?

この本では、第二章では離婚裁判の実情第三章では有名人の結婚と離婚からみるケーススタディーが収録されています。(離婚裁判の実情なんて、なかなか聞けるもんじゃないっす。)

第四章「結婚相手の選び方は株式投資と同じ」は、経済合理的な結婚相手の選び方を提起している。

第四章では「あくまで経済合理的に考えた」結婚相手の選び方も、提案されています。

たとえば「いいところのお嬢さんは危険」では、親がお金持ちのお嬢さん(で専業主婦希望)と離婚した場合の、最悪のケースが載っています笑

お嬢さん自体は所得ゼロなので、婚姻費用は払わなくてはいけない(相手の親の所得などは関係ない)
→むしろ相手の親が優秀な弁護士を雇い、最大限にお金をむしられる可能性がある。

ちなみに逆の視点として、「専業主婦希望が結婚するなら、相手はこういう人!」ってことも、載っています(専業主婦希望の方は必見です。)

現代の結婚制度の破綻と婚外子

この本で一番言いたいことは、「現代の結婚制度は現実に沿っていなく、破綻している。」ということです。

第五章・六章では

  • 「なぜキャリアウーマンは結婚しないのか」
  • 「なぜ少子化が起きているのか?」
  • 「一夫一妻制は果たして自然な形なのか?」
  • 「女性の社会進出が進むと婚外子が増えるのはなぜか?」

といったことが書かれており、その諸悪の根源は、現代に沿っていない結婚制度と社会規範だという見方をしています。

多様な家族の形が認められる豊かな社会を目指すために、かなり遅れている現在の日本の婚姻制度と社会規範を現実に沿った形で整備していくべきだと筆者は述べており、それに関して私は大いに賛成しています。

センセーショナルな題名と裏腹に、第五章・六章では現代の男女平等に対する問題点が提起されており、そこだけ読んでも一読の価値はあるかなと思いました。

「結婚したい職業」ランキング入選の皆様、読んでおいたほうがいいかもですよ?

別の記事でもいいましたけど、僕は「条件ではなく、一緒にいたい人と結婚をする」のがいいと思っていますし、「離婚はしないほうがいい」とも考えてます。

ただ、別の考え方として、結婚をただただ経済合理性だけで考えた時、果たして何がいいのかは知っておくべきでしょう。(昨日の記事の女性よりは合理的な判断を下せるはずです。)

いわゆる「高所得者」として結婚相手にしたいランキングに入る方々、いかがでしょうか?もう一度いいますが、一読の価値はあるかなと思います。

以上、最初の読書感想文でした。笑

ではまた。




2 件のコメント

  • 初めまして。この本を既読かつ、夫がFOなので、ついコメントしたくなってしまいました。(同期だったらどうしよう笑)
    私は女性ですが会社経営者で、収入は同程度です。夫の同僚はやはり専業主婦が多いという話を聞きます。コンピ地獄に陥らないためには、高収入な人ほどパートナーも稼ぐ人がいい、ということはもっと知られた方がいいですよね。
    あ、もちろん私は夫が「一緒にいたい人」だったので結婚しましたよ。笑
    これからもブログ楽しみにしています。

    • ゆうこ様
      コメントありがとうございます!
      素晴らしいですね!
      聡明で行動力のあるパートナー、本当に羨ましいです。笑
      これからも頑張って書きますので、読んでくださると幸いです。

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